事後活動推進フォーラム
事後活動推進フォーラムとは、内閣府国際交流事業を経た後の事後活動に焦点を当てたイベントです。
平成30年度内閣府国際交流事業(以下、事業)参加者、及び、他の世代の既参加青年が中心となって企画・運営、令和元年6月8日(土)に実施しました。
当イベントは、それら有志の実行委員が、事業で培った経験を社会に還元する事後活動の活性化を目指し、多様な分野で活躍している事業参加者同士の繋がりを作りたいとの思いから開催しました。結果として、IYEOのネットワークを更に活性化する機会となりました。
イベントは、三部構成となっており、各々のプログラムについてご紹介します。
第一部では、平成30年度の事業参加者が中心となって、事後活動の報告会を行いました。各事業より合計で7つの活動が披露されました。
#I am a peace warrior
第45回東南アジア青年の船事業参加者は、地方プログラムで訪れた岡山県玉野市立日比中学校の生徒と、千羽鶴と平和に関するメッセージを共同制作し、2019年2月5日広島の平和記念公園に共同献納、及び、原爆ドーム前でメッセージを掲げて平和宣言を行いました。
日タイ青少年交流キャンプ
福島県いわき市にて、1泊2日の日本・タイ青少年の交流イベントを行いました。東南アジア青年の船での経験を生かした活動を中心にプログラムを組み、両国の青少年約25名の参加を通して、両国の相互理解の促進、友好の一層の発展に寄与した活動を披露しました。
See you soon project
東南アジア青年の船のネットワークを活かし、福島とブルネイ、愛知とミャンマーの高校生が「手紙」とオンラインのビデオ通話を通して交流するプロジェクトを披露しました。先月にクラウドファンディングも達成し、今後の活動が益々楽しみです。
それぞれの新たな船出
事業終了から間もない世界青年の船事業において、海外青年の既に行っている事後活動の紹介と共に、日本代表青年は、今後は世界船で得たLife Changing Experienceを形にすべく、それぞれ自分自身の成長と社会への貢献のために動き続けていく決意を表明されました。
日韓ユースカンファレンス~日本と韓国における共通課題
日本・韓国青年親善交流事業に参加して得られた新たな視点を活かし、所属する国際NGO、日本YWCAにて行った日韓ユースカンファレンスにて、ジェンダーの視点から日韓の社会問題を扱った活動について発表しました。
「障害」とは何か – フィンランド派遣を経て
普段は理学療法士という立場から「障害」と日々向き合っている中で、フィンランド派遣・3分野合同報告会から得られた知見と共に、「障害」への今後のアプローチについて、学びと身体の二つの軸から、「熱中」と「余裕」を生み出す事で社会から「障害」を無くすという独創的な発表でした。
育成事業全体としての事後活動報告と個人での活動について、ラオス現地で感じたこと、また帰国後の合同帰国後報告会を通して感じたことに始まり、自身のベンチャー企業のインターンについてお話頂きました。事業参加前から感じていた、「だれもがもっとグローバルな視点・多角的な視点を持つべきだ」という考えが、派遣を通してより一層増し、それが事業参加後にインターンに戻ってからも生きています。
第二部では、事後活動に関するワークショップを開催しました。以下の5テーマに分かれ、事後活動のプランニングから発表まで行いました。
環境のテーマでは、参加者全員の興味が合致した「食」に着目しました。大ヒット漫画「ダンジョン飯」をヒントに昆虫食や生物の力を借りた「サステナブルな食」をテーマに、今後想定されるタイムライン、メンバー各自の行動計画まで落とし込みました。
文化交流のテーマでは、第一回日タイ青少年交流キャンプの活動を振り返り、2020年実施予定の第二回のプログラムのコンテンツ案を出し合い、言葉や文化、自然活動まで幅広い分野のアイデアが参加者から寄せられました。
国際交流のテーマでは、内閣府青年国際交流事業を始めとして、学生や青年を対象にした国際交流の機会がある一方で、社会人へのそれが少ない点に着想し、社会人ができる国際交流について考えました。
平和作りのテーマでは、日本では平和当たり前になっている平和について考え、まず平和でない状態について話合い、その状態に対して自分たちが出来る事は何かについてまとめました。
教育のテーマでは、元号改訂に伴い令和という新しい時代のあるべき教育について考え、令和高校という仮想の学校を立ち上げました。参加者は主任としてプロモーションビデオを制作し令和高校の学校説明会を開催しました。
最後に懇親会を実施し、交流を深めると共に、参加者の携わっている活動やイベントについて告知が活発に行われました。
この度は事後活動の報告とワークショップを通して、幅広い事業の垣根を超え、世代を超えた繋がりを築き、新しい取り組みを完遂したイベント運営者及び発表者の皆様、誠にお疲れ様でした。今後の更なるご活躍を祈念します。
最後にはなりますが、フォーラムにお越し頂いた皆様、また、フォーラム開催に際しご支援頂いた一般財団法人青少年国際交流推進センター、日本青年国際交流機構の皆様、この場を借りて厚く御礼申し上げます。