東南アジアの風に吹かれて―国連難民保護官サチコの青春記録
著者:石川幸子
1981年 第8回「東南アジア青年の船」事業 参加青年
1983年 第10回「東南アジア青年の船」事業 既参加青年船上会議(OBSC)代表者
1990年 第17回「東南アジア青年の船」事業 ナショナルリーダー
【著者からのコメント】
*人生の転機となった東南アジアとの出会い
誰にとっても若い時代の異文化交流のインパクトは大きいものでしょうが、私の場合も例外ではなく、「東南アジア青年の船」での経験は、その後の国際的活動の原点です。「東南アジア青年の船」事業から得た最大の贈り物は、その後30余年を経た今でも兄弟のように付き合っている友人たち。彼らの友情に支えられながら、20年の間、タイを拠点として国連難民高等弁務官事務所、笹川平和財団南東アジア基金、そしてJICAで東南アジア域内の人道支援と開発協力に携わってきました。2005年に帰国してからは、ASEANとの仕事が増え、加盟10カ国との縁は切れることがありません。
* 著作執筆の際のエピソードなど
拙書「東南アジアの風に吹かれて」を出版してから既に4半世紀。この本を執筆した時のエネルギー源は、「東南アジア青年の船」事業の仲間たちの友情に対する感謝の念だったことを思い返します。彼らがいたからこそ、現地に溶け込んで仕事ができたので、その証を残しておきたかったのです。今、読み返すと若い“サチコ”に再会しているような気持になります。年月が過ぎても、国際交流、国際協力に対する基本的な考え方は、拙書を執筆していた頃と変わっていません。
【著書データ】
出版社:サイマル出版会
出版年:1989年
価格:1300円
ISBN-10: 4377408240
ISBN-13: 978-4377408249
NDC: 289.1