日中合作ドキュメンタリー映画「陶王子 2万年の旅」上映後トークショー
去る1月5日、日中合作ドキュメンタリー映画である「陶王子 2万年の旅」の上映後トークショーに、IYEO会員2名が登壇し、同作監督とのクロストークを行いました。
登壇した伊藤さんは、2009年に内閣府の日本・中国青年親善交流事業に参加後、中国に1年間留学し、現在は公益社団法人日本中国友好協会理事、IYEO団体会員であるNPO法人東京都日中友好協会理事長代行などを務めています。
もう一人の登壇者である小田さんは、2007年に同事業に参加後、中国に2年間留学し、現在は(一財)青少年国際交流推進センターで中国担当として勤務しながら、日本青年国際交流機構(IYEO)国際(中国)担当幹事、千葉県日中友好協会理事・青年委員会代表を務めています。
映画では、陶器の歴史の中で中国の景徳鎮なども取り上げられているほか、物語をリードする「陶王子」を制作したのも中国人陶芸作家です。監督を務めた柴田昌平氏も、以前中国に滞在していたことがあり、そのときのネットワークを活用して、撮影を実現させたとのことでした。
そういった背景からトークショーでは、日中友好の架け橋として活躍することをテーマに、中国滞在中に感じた陶器・焼き物と中国文化にまつわるエピソードや、中国と仕事をする上での文化の違いによる苦労などの話題が出ました。
日本・中国青年親善交流事業への参加をきっかけに中国人の温かさやエネルギーに触れ、魅力を感じたことで留学をし、現在も日中友好のために活動している2名が、その想いや中国の方との友好関係の築き方などを来場者に向け熱く語りました。
今回のトークショーでは日中友好がテーマでしたが、映画では、人類が土をこねて焼くと硬くなることを発見するところから、世界各地で様々な種類の焼き物が偶然や試行錯誤によって生まれていく歴史や、現代ではスペースシャトルにセラミックが活用されているというところまで、まさに世界を渡る「2万年の旅」でした。
陶器の丈夫さや色合いが、化学反応によるものであり、それを追求し続けている陶芸家や、過去の陶器を再現しようとする研究者など、科学的な側面も紹介されており、非常に興味深い内容でした。
ご関心のある方は、ぜひ公式サイトをチェックしてみてください。