IYEO勝手に地方創生会議2017 in OKAYAMA〜地方の地方による地方のための活動推進ノウハウ共有&交流会〜 に参加して
「稲垣さん今度の推進会議さ、前日から岡山においでよ。面白いことやるから」という電話をいただいたのはもう2ヶ月以上前のこと。その時は何が行われるかという中身のことは全く知らず、岡山県倉敷市にオープンしたてのゲストハウス「くらしき伝」に足を運びました。全国推進会議の前日。有志が集まり三重県IYEOの白木会長のファシリテーションの元、様々な活動を通じて地方IYEOのこれからを考える集いが行われました。その名も「勝手に地方創生会議」。
今後の地方でのIYEO活動においてモチベーションの底上げにつながる意義深い活動だと感じましたので内容をシェアしたいと思います。そしてできる事ならばこの活動が今後も継続していけたら、地域における事後活動の充実に繋がって行くのではないかと感じます。
「勝手に地方創生会議」は大きく分けて3つのアクションをベースとしていました。
①「個」を知る自分が宿に着いた時、すでに活動は始まっていました。「モチベーショングラフ」という手法でまずはお互いに自分の人生紹介。今更、自己紹介が必要?と感じるかもしれませんが、自分の人生は今までこのようなモチベーションの昇降があった→これからはこういう活動をしていきたいという気持ちをシェアすることによって、その後の意見交換につながる良いアイスブレークだったと思います。
②「他」を知る2つ目の活動は、各メンバーの所属する都道府県IYEOの特徴(ポジティブでもネガティブでも)を4〜6つ紙に書き発表、それに対して参加者から質問、または意見を交換するというものでした。自分の所属するIYEOで抱えている問題点や、独特な取り組みに対して、外部からの意見を聞ける機会は、思えば少なかったような気がします。自分の所属するIYEOは「他」の視点から見るとどうなのか。「他」の地域のIYEOはどのような努力をしているのか。忌憚のない意見交換は深夜まで続きました。
③「先」を知る翌朝、軽めの朝食を済ませ、活動はまだ続きます。これから「先」どのようなコミットメントをしていくのか。そのためにまずは前日話し合ったことから問いの設定をもう一度。「属人化から脱却するためには?」「負担感を軽減するためにどのような仕組みを?」「IYEOとして活動する価値をいかに創出していく?」「ブロック単位でどのように活動すべき?」様々な課題を明確にし、この先のアクションをもう一度しっかりと話し合いました。さらに各地方IYEOが行っているオリジナリティ溢れる事例の共有を行いました。「大学とのコラボレーション」「地元の魅力を活かした四季のイベント」「LCCなど一般企業との連携事業」「毎月のイングリッシュカフェ」など、他県のIYEO活動事例の共有を通じて、これから何ができるのだろう?という漠然とした思いから、これをうちの県でもやる!という段階まで、意識を高め、一人一人の【マイコミットメント】を発表し、一泊二日のプログラムは幕を閉じました。
終了後の参加者の感想は概ね好評でした。特に具体的な運営ノウハウや、イベントのアイデアなどは「推進会議」という枠組みではなかなか話題に上がりにくいところで、自発的にテーマを提示して話し合いを深めていくスタイルは参加者にとって有意義な時間であったように感じます。終始、未来志向で話が進んでいたのも印象的でした。
大きな規模での会議だけでなく、このような座談会のようなスタイルで本音の意見を出し合う場も地方IYEOを運営していくモチベーションを上げてくれる良いチャンスかもしれません。今後もこのような会が続くことを期待して・・・「ちょっと前日から集まらない?面白いことやろうよ」という会話がいろいろなところで起こる日を待ち望んでいます。
稲垣 享一郎(愛知県IYEO、第43回 東南アジア青年の船Youth Leader)