IYEO団体としての活動

「日本青年海外派遣青友会」と「青年の船の会」そして統合後の「日本青年国際交流機構」の長年の歴史の中で全国的組織を生かした数多くの活動が行われてきました。その主な活動の一部を簡単に紹介します。

2017(平成29年): メキシコ地震における緊急支援

2017年9月9日にメキシコ合衆国で発生したマグニチュード7.1の地震により甚大な被害が発生し、360人を超える死者と約4,700人の負傷者が確認されました。

IYEOでは、「世界青年の船」事業の参加国でもあるメキシコの事後活動組織(SWYAAメキシコ)へお見舞いメッセージを送ると共に、「日本青年国際交流機構大規模災害支援積立金に関する内規」に基づき、9月25日にSWYAAメキシコへ10万年相当を寄付しました。

その後、IYEO会員より支援金を募り、IYEOからは総額で515,124円をSWYAAメキシコに送り、スウェーデン、チリ、フィジーなど海外からの支援金についても、合計10万円が送られました。

SWYAAメキシコのパトリシア・ロペズ会長からの報告によると、SWYAAメキシコ主導の緊急支援活動は2回実施されました。第1回目は9月23日から24日にかけて震源地のモレロス州とプエブラ州にて、第2回目は9月30日から10月1日にかけてオアハカ州にて、大きな団体からの支援が届かない村の人々に、緊急支援物資を届けました。

今後の中・長期計画としては、Amauni A.C.という非政府組織を中心とした約25団体と協力して、震源地に近く大きな被害を受けたエカツィンゴとアトラウトラという村に、100棟の住居を建設することで、震災からの復興支援をすることになりました。


2017(平成29年): 熊本地震復興支援

2017年4月14日及び16日に熊本県と大分県で発生した地震の影響により、甚大な被害が発生しました。

IYEOでは、この地震発生の直後より復興支援活動に取り組むため、IYEOの熊本地震復興支援口座の開設や緊急物資の送付活動を九州支部と連携し行ってきました。これに加え、被災県支部では、他団体と連携しての復興支援活動、チャリティーイベント等の実施、被災者にくつろぎを与えるプロジェクト等を積極的に実施しています。


2016(平成28年): フィジー共和国におけるサイクロン被害に対する募金

2014年2月に、フィジー共和国で発生したサイクロン・ウィンストンの影響により、甚大な被害が発生しました。その被害に対し、IYEOはSWYAAフィジーへ積立金$1,000を送金しました。


2014(平成26年): ソロモン諸島における台風による被害に対する募金

2014年4月3日~5日に発生したガダルカナル島にある首都ホニアラ並びにマキラにおける大規模な洪水の被害者への支援のための募金活動を行いました。

集められた寄付金は、ソロモン諸島「世界青年の船」事後活動組織(SWYAA Solomon Islands 略称SWYAASI)へ送られ、台風による被害を受けたSWYAASIメンバーへ贈る、寝具及び台所用品の購入に充てられました。


2013(平成25年): フィリピンにおける台風による被害に対する募金

2013年11月8日に発生したフィリピンにおける台風の被害者への支援のための募金活動を行いました

集められた寄付金は、フィリピンの「東南アジア青年の船」事後活動組織(SSEAYP International Phillippines 略称SIP)へ送られ、SIP独自のプロジェクトとして、仮設住宅とする軍隊用のテントとペットボトルの水の購入等に役立てられました。


2012(平成24年): フィジー共和国におけるサイクロン被害に対する募金

2012年12月17日に接近したサイクロン「エヴァン」により、特に北部及び西部行政区において発生した被害に対する募金活動を行いました。

集められた寄付金はフィジー「世界青年の船」事後活動組織(SWYAA Fiji)へ送られ、SWYAA Fijiの企画する「フィジー西部で起きたサイクロンエヴァンにより被害を受けた家族を支援するためのサイクロン被害からの復興プロジェクト」として、主に新学期を迎える子供たちが学校へ戻るために必要なサポート(31名の小中学校に文具セットや食料供給パックを渡す)の経費として役立てられました。


2011(平成23年): タイにおける洪水被害に対する募金

2011年7月31日より始まったとされるタイ内で発生した洪水による被害のための募金活動を行いました。

集められた寄付金は、タイの「東南アジア青年の船」事後活動組織(ASSEAY)を通じて、被災者への支援に役立てられました。


2011(平成23年): 宮崎県における口蹄疫被害に対する募金

2011年4月20日に宮崎県における口蹄疫発生後に、口蹄疫防疫活動のために多くの畜産農家が受けた影響に対し、募金活動を行いました。

集められた寄付金は、宮崎県IYEOへ送られ、宮崎県IYEOが企画する、国際交流をしながら宮崎の食を応援する「国際交流バーベキューパーティー」に役立てられました。


2011.3.11~(平成23年3月11日~): 東日本震災復興支援

2011年3月11日に三陸沖を震源地とした東日本大震災が起こり、当機構の会員を含めた多くの人々が地震のみならず津波による大きな被害を受けました。

IYEOでは、この地震発生の直後より復興支援活動に取り組むため、IYEOの東日本大震災募金口座の開設や緊急物資の送付活動を岩手県、宮城県及び福島県の支部と連携し行ってきました。これに加え、被災県支部では、他団体と連携しての復興支援活動、チャリティーイベント等の実施、被災者にくつろぎを与えるプロジェクト等を積極的に実施しています。


2011(平成23年): ニュージーランド・クライストチャーチにおける地震被害に対する募金

2011年2月22日にニュージーランド・クライストチャーチで起きた地震における被害のための募金活動を行いました。

集められた寄付金は、ニュージーランド「世界青年の船」事後活動組織(SWYNZ))を通じて、ニュージーランドの赤十字社へ送られました。


2010~11(平成22~23年): オーストラリア・ブリスベンにおける洪水被害に対する募金

2010年12月から2011年1月にかけてオーストラリアのクイーンズランド州で発生した豪雨被害による洪水被害のための募金活動を行いました。

集められた寄付金は、オーストラリア「世界青年の船」事業活動組織(SWY Australia)の集めた、ブリスベンの寄港地活動のTシャツ売上げ及びSWY23のボランティアデーで集めた募金と併せて(AUS$3541.63)、クイーンズランド州政府復興支援募金に寄付され、住宅再建、仮設住宅、食料提供などの支援に役立てられました。


2010(平成22年): チリ大地震による災害に対する募金

2010年2月27日に発生したチリの地震の被災者への支援のための募金活動を行いました。

集められた寄付金は、チリ「世界青年の船」事後活動組織(SWYAA Chile)の代表と協議の上、テレトン(Teleton:チリ国内において国民に支持されているチャリティーイベント)を通じて役立てられました。


2008.3~2009.8(平成20年3月~21年8月): サポート・ケニア・プロジェクト

2007年12月27日のケニア大統領選の結果起きた暴動・殺戮の被害者が2008年1月 の時点で約35万人を超える、という悲しい事態となりました。

この危機的状況に 対し、ケニアの「世界青年の船」事後活動組織(SWYAAケニア)のメンバーとと もに、IYEOとしてどのような支援が実施できるかを協議し、サポート・ケニア・ プロジェクトが始まりました。

2008年4月に実施した緊急支援(US$2,000)では食糧や毛布をナクル避難民キャ ンプへ寄附。その後、ケニアの現状を日本の青少年に伝える啓蒙活動と募金活動 を行い、2009年8月に第2期支援活動をナイヴァシャ避難民キャンプで実施しました。

第2期支援活動では、旗にスパンコール1個を縫い付けるたびに100円の寄附を募る「五千人針プロジェクト」を全国各地のIYEO会員の協力で実施したり、歌や紙 芝居を通じてケニアの現状を伝えたりしました。集まった寄附は、特に青少年育 成に役立つ物資を購入するために役立てられました。


2008~(平成20年~): 国際支援プロジェクト(スリランカ教育支援プロジェクト)One More Child Goes To School

学校に通うことが困難なスリランカの子どもたち(小学生)を支援するプロジェクトです。 プロジェクトチームを結成し、2008年から二つの方法で支援を開始しています。

1.学用品等の提供: チャリティー・イベント(ランチ・パーティー、スリランカ紅茶教室等)を開催し、その収益でオリジナルノート等の文房具や学用品を購入し、子どもたちへ提供する。

2.奨学金制度(フォスター・ペアレンツ): フォスター・ペアレンツ募集をIYEO会員等に広く呼びかけ、選抜された子どもたちの奨学金プロジェクトを実施する。


2005(平成17年): スマトラ沖地震復興募金

スマトラ沖地震による津波の被害を受けた地域のうち、「東南アジア青年の船」事業及び「世界青年の船」事業に参加している、タイ、インドネシア、スリランカの災害復興協力として、募金活動を行いました。

募金は、IYEO会員からだけでなく、第17回「世界青年の船」事業参加者、メキシコ合衆国とアメリカ合衆国の事後活動組織によって集められ、タイの事後活動組織を通じてタイ政府とラオ島モーガン族のための貯水槽プロジェクトへ、スリランカの事後活動組織を通じてスリランカ政府の携わる復興活動に使われました。インドネシアへの寄付先は調整中です。


2004(平成16年): グローバル・フォト・コンテスト

グローバル・フォト・コンテストは、平成16年3月に「世界青年の船」事業既参加青年東京連絡会議で話し合われた “芸術イベント”を、日本の会議実行委員が中心となって具体化させ、「世界青年の船」事後活動組織(SWYAA)の共通活動として行ったのが始まりです。

実施に当たっては、日本青年国際交流機構(IYEO)が取りまとめ、海外への広報及び写真集約については、「世界青年の船」事業事後活動組織(The Ship for World Youth Alumni Association,SWYAA)が協力しています。

第1回は「食のある風景」、第2回は「ストリート・マーケット」、第3回は「微笑みと笑い」、第4回は「次の世代に遺したいもの」をテーマとしました。

各テーマの優秀作品約30点は、グローバル・フォト・パネルとして国内のIYEO支部や世界各国の事後活動組織へ貸し出され、イベントや展示会や説明会等で活用されています。 なお、このプロジェクトは、IYEO設立20周年の記念事業の1つとしても位置づけられました。


1998(平成10年): 「東南アジア青年の船」事業25周年記念エッセイコンテスト

「東南アジア青年の船」事業の25周年を記念して、SSEAYPインターナショナルが行ったエッセイコンテストに参加しました。

共通テーマは「21世紀のアジアのリーダーシップ」で、成年の部(大学生及び30才までの青年)と少年の部(中学生・高校生)を設け、全国IYEOから応募を募りました。

成年の部、少年の部ともに多数の応募があり、それぞれの部門で優秀者各1名と佳作を数点選出しました。


1995(平成7年): 阪神・淡路大震災ボランティア

IYEO大阪のメンバーが中心となり、避難所を一か所約1か月間支援しました。

避難所に派遣するボランティアは全国から募りましたが、日程を調整したうえでIYEOのメンバーが継続的に支援できる方式としたため、大変喜ばれたとのことでした。


1994(平成6年): アジアのこども絵画展

SSEAYPインターナショナル第7回総会が日本で開催されるに当たり、「国際家族年」を記念して開催しました。

まず、東京で開催されたのを皮切りに全国を巡回しました。教育・文化という身近な観点からASEANを紹介することを目的としました。絵は「東南アジア青年の船」事業参加青年により収集され、その中には、フィリピンのストリートチルドレンの絵も含まれていました。


1983~1985(昭和58年~60年): オーストラリア「カウラ募金」

第17回「青年の船」事業が、オーストラリアのカウラ市にある日豪交流のシンボルである「日本庭園」の維持管理費にと船上募金をしたことを契機に、その募金活動が第19回「青年の船」事業にも引き継がれ、日本青年国際交流機構も募金活動に協力しました。


1983(昭和58年):西サモア、トンガとの音楽交流

第17回「青年の船」事業が、西サモア及びトンガに寄稿するに当たって現地よりオルガンの寄贈の依頼があり、それに応えてオルガンを含めた楽器を贈る運動が展開されました。

特にハーモニカの紹介が中心に行われ、トンガの国立競技場で参加青年とトンガの現地青年がともにハーモニカを演奏したことは、参加青年にとって思い出深いものとなったようです。


1982~1987(昭和57年~62年):マザー・テレサ施設支援活動

第14回「青年の船」事業がインドのカルカッタ(現コルカタ)にあるマザー・テレサ施設を課題別視察で訪問したのをきっかけとして始められた支援活動。

活動のねらいは、単なる物資の支援活動ではなく、マザー・テレサ施設のシスター及び協力者たちの社会奉仕活動を紹介していく中で、ボランティアの精神とは何であるのかを考え、学ぶことでした。

その後、第18回から20回の「青年の船」事業まで3回継続して具体的支援活動が行われましたが、当該事業が「世界青年の船」事業へ改組されたことに伴い、実行不可能となりました。

その後、必要に応じてIYEOが日本のマザー・テレサ施設からフィリピンのトンドにある施設への支援物資の輸送協力依頼を受けて、それらの輸送に係わる諸手続きを行いました。


1981(昭和56年):ボイス・フォーラムの開催

在日外国青年による日本語のスピーチ大会及び交流会。
この年を契機に各県ベースでの開催が始まり、岩手県においては、現在も継続して開催されています。


1972(昭和47年):ビルマの子供たちにエンピツを贈る運動

ビルマ(現ミャンマー)初等教育対象児童100万人全員に鉛筆を贈るという目標を掲げて開始された支援活動であり、机の中に眠っている鉛筆を集めることから始まりました。

活動がNHKテレビ番組「スタジオ102」で紹介されたため、会員だけでなくビルマからの復員兵等一般からの支援も多数寄せられ、目標を上回る112万本の鉛筆がビルマに贈られました。


1971(昭和46年):韓国身障者施設支援「善意の一坪運動」

韓国で身障児施設が立ち退きを迫られていることを知ったメンバーが、その施設の敷地約1,000坪(600万円分)を買い取るため、一人が一坪ずつの代金を募金し、施設を存続させようとした支援活動。

当時の韓国では、反日感情が強く、日本人が韓国のために行ったこの運動は、韓国においてセンセーションを巻き起こし、その施設はその後も存続することとなりました。

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